iTunes Music Store(Japan)

2009年11月17日

2009:11:17:00:41:11

多田誠司さんのミニ・ライブを聴く。

  先日の日曜日、新しく増設された仙台市内の某ショッピング・モー
 ルに妻と買い物に出掛けた際に、ブラブラとウィンドウ・ショッピング
 を楽しんでいたら、そこに入っている島村楽器店で「管楽器フェア」
 なる催しが開かれていました。

  このイベントの中に、現在、自身がリーダーを務めるMOSTやトラ
 ンペットの日野皓正さんのグループでも活躍されているサックス奏
 者、多田誠司さんのインストア・ミニ・ライブが15:00から始まるとい
 うではありませんか。

  前回、多田さんの演奏を聴いたのは、日野皓正さんのグループ
 を聴きに行って以来ですから、もう2年以上前ですか。この時のプ
 レーがかなり印象に残っていたので、真近で生音が聴ける絶好の
 機会です。

  ミニ・ライブとはいえ、これは聴かない手はないでしょ!というこ
 とで早速座席をキープしてライブが始まるのを静かに待ちます。

  MCの方の紹介の後、定時ちょっと過ぎに多田さんが愛用のア
 ルト・サックスとMACを携えて登場。自己紹介もそこそこに、「枯
 葉」や「黒いオルフェ」、「オーニソロジー」等、いかにもデモ演奏
 らしく、良く知られたジャズ・スタンダード・ナンバーを次々と披露
 して下さいました。

091115_1507301.jpg

  
  インストア・ライブということで、MACのマイナス・ワン音源相手
 の演奏だったのですが、その内容はというと、もう「これぞプロ!
 !」という(当たり前ですが。)熱い、バピッシュなもの。短いなが
 らも多田さんのサックスの素晴らしい生音とインプロヴィゼーショ
 ンをしっかりと堪能することができました。あ、そうそう、多田さん
 のMCも軽妙感じでとても良かったです。

  ライブの終わりの方では、数本用意された塗装や仕様の異な
 るアルト・サックスで「虹の彼方に」の一節を吹いて、その音色の
 違いを聴き比べるというのがあったのですが、その違いがかなり
 歴然としていてとても興味深かったですね。

  私などが聴くと、どの楽器もそれなりに良い音色に聴こえるの
 ですが(苦笑)、その説明に耳を傾けていると、その音色の違い
 以上に、プロの方の楽器の選定基準の厳しさを恒間みたような
 気がします。

  ちなみに多田さんのアルト・サックスの音色は、ギラついたと
 ころがなく、中低音がふくよかでちょっと枯れた味わいがあるよ
 うに私は感じました。音量が大きくなってもちっともうるさくない
 のは、やはり楽器が"遠鳴り"しているからなのでしょうか?

  参考までに多田さんの愛器は、ノン・ラッカーのボディにゴール
 ド・プレート製のネック。用意されていたのは、同じくヤマハ製の
 ブラック・ラッカー仕上げ、シルヴァー仕上げ、そしてオール・ノン
 ラッカーのタイプでした。

  イベントの性質上、こういったライブはプレーヤーを対象として
 いるものだと思うのですが、普通のライブにはない面白さがあっ
 てかなか良いもので、サックスを吹かない私のような者にとって
 は貴重な時間でしたね。
  
  ライブの締めは、観客の方からのリクエストで、チャーリー・パ
 ーカ−の難曲、「ドナ・リー」を熱演。その後は自身の執筆、監修
 による教則本と新しくリリースされる教則DVDをシッカリと宣伝さ
 れておられましたよ。











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タグ:多田誠司

2009年11月14日

2009:11:14:00:37:14

骨太テナー・サウンド! 『スタンダード』/スティーヴ・グロスマン

  先日、「テナーサックスの名手達」で紹介したスティーヴ・グロス
 マン1985年の作品で、タイトルどおりのジャズ・スタンダード作
 品集。

スタンダード
スティーヴ・グロスマン
スタンダード
曲名リスト
1. ハーフ・ネルソン
2. ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ
3. 枯葉
4. ジャスト・イン・タイム
5. ミスター・サンドマン
6. 朝日のようにさわやかに
7. タイム・ウォズ
8. イージー・リヴィング

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  持ち前の超豪快なトーンでバリバリ、ブリブリとプレーするソニ
 ー・ロリンズ化したグロスマンを楽しめる作品で、ドラムスは、当
 時、グロスマンとの共演が多かった吉田正広さんが叩いていま
 す。

  いかにもヘッド・アレンジ(口頭によるアレンジ)といった感じの
 ザックリとしたアレンジで、恐らくコーラス数なども決まっていなか
 ったのでしょう。テーマもそこそこ、気の赴くままにアドリブを展開
 していくグロスマン。

  時折、マイクで拾われるサックスの音が遠くなることからも、彼
 が楽器を前後左右に揺らしながら、かなりノリノリでブロウしてい
 ることが窺えます。(私の勝手な想像ですが。)

  アドリブ全体の大雑把な印象としては、ロリンズ8割、コロトレー
 ン1割、残りの1割がパーカーかスティットといった感じで、例える
 ならば、50年代のロリンズをウルトラ・マッチョにした感じとでも言
 いましょうか(笑)。断片的に顔を出すコルトレーン的な音使いが、
 良い隠し味になってます。

  ここまでロリンズ的なプレーだと、普通、個性といった点では疑
 問を呈したくなるものですが、彼の場合、あまりにも徹底的という
 か、「好きなんだからしょうがねえんだよ!文句あるか!」みたい
 な、開き直りの境地すら感じさせてくれるので逆に清々しい(笑)。

  若い頃のコルトレーンへの傾倒ぶりといい、スティーヴ・グロス
 マンというプレーヤーは、一度惚れこんだら最後、一途にその道
 を追求せずにはいられないタイプのひとなのでしょうか。

  このアルバムが発売された当時、私はずいぶんラフでまとまり
 がない演奏に感じられたのですが、今現在、こうして聴き直して
 みると、これはこれでなかなか良い演奏に思えてくるんですから
 不思議なもので、この”粗野な感じ”が、かえって新鮮に聴こえる
 のですね。

  思い立った時に、好きな曲を、気心の知れたメンバーと、自分
 の好きなスタイルで、ひたすら気持ち良くブローする・・・そんな
 磊落な感じがアルバム全体に滲み出ていて、それが妙にグロス
 マンに対する私のイメージと重なります。

  普通のプレーヤーならNGでも、グロスマンなら許されてしまう
 ・・・・そんな希有なキャラクターを理解すると、復帰後のロリンズ
 風グロスマンも十分に楽しむことができます。











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2009年11月13日

2009:11:13:00:14:47

ファブリッツィオ・ボッソがフレディ・ハバードに捧げる新プロジェクトを。

  来月になると、偉大なトランぺッター、フレディ・ハバードが他界
 してから、早いものでもう1年になるんですね。


freddie hubbard.bmp


  イタリアのハイ・ファイブ・クインテットの人気トランペッター、フ
 ァブリッツィオ・ボッソが、フレディ・ハバードに捧げるアルバム、
 『ブラック・スピリッツ』を11/18にリリースします。

Black Spirits~Freddie Hubbardに捧げる
Black Spirits~Freddie Hubbardに捧げる


  ボッソにとってフレディ・ハバードは、音楽的に大きな指標だった
 とのことで、今回は彼が長年温めていたニュー・プロジェクトによ
 る作品なのだとか。

  フレディ縁のナンバーやジャズ・スタンダード、そして、ボッソ自
 身のオリジナルも多数収録されているようで、ジャズ・トランペット
 好きは要注目のアルバムですね。

  一聴した感じでは、ボッソのプレーにそれほど直接的なフレディ
 の影響は感じませんが、やはりジャズ・トランペッターである以上、
 音楽的にも精神的にも避けて通れないプレーヤーのひとりなのは
 間違いないでしょう。

  今週のNHK-FM『ジャズ・トゥナイト』の後半部で(11/14(土)の
 00:00以降)、この最新アルバムからボッソのオリジナル「ブラッ
 ク・スピリット」、フレディ往年のオリジナル「アップ・ジャンプド・スプ
 リング」、彼が名演を残している名曲「ボディ・アンド・ソウル」の3曲
 が放送されるそうなので、気になる方はチェックしてみては如何で
 しょうか?







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posted by sou-un at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題の新譜情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月12日

2009:11:12:00:21:05

クリス・ボッティ・ジャパン・ツアー2010決定。

  人気トランペッター、クリス・ボッティの日本ツアー(2010年)が決定
 しています。現時点で決定している公演場所は、東京、名古屋、大阪
 の3か所。

chris-botti.jpg

  クリス・ボッティというと、ブルーノート東京などのクラブ公演が恒例
 なんですが、今回は初のコンサート・ホール・ライブとのこと。

  このひと。凄いイケメンですが、外見だけでなく、トランペットの方も
 本当に良い音してます。華もありますしね!

  
  タイミング的には、来日の前後に、新作のリリースも期待できそうで
 す。

  今月末には、一般発売が始まるようですから、このブログをチェック
 しておられる方の中で、興味のある方は、ぜひ良い席をゲットして下
 さいね。(プレーガイドによっては先行受付もあるようです。)

   日程、公演場所など、詳細は以下のとおりです。

 ≪クリス・ボッティ・ジャパン・ツアー2010≫

■公演日程

 4月3日(土)/2010年 14:00開演 東京芸術劇場 大ホール

 4月4日(日)/2010年 13:30開演 愛知県芸術劇場 コンサートホール

 4月6日(火)/2010年 19:00開演 サンケイホールブリーゼ(大阪)

■料金

 S席:\5,500 A席:\4,500 (全席指定・税込) 
 ※未就学児童のご入場はご遠慮願います。

■出演

  クリス・ボッティ Chris Botti(トランペット)
  ビリー・キルソン Billy Kilson(ドラム)
  マーク・ホイットフィールド Mark Whitfield(ギター)
  ※その他、近日詳細発表とのこと。

一般発売日:2009年11月28日(土)
チケットぴあ:2009年11月19(木)11:00まで先行予約受付中。
  楽天チケット:2009年11月21(土)10:00発売開始。
 




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2009年11月10日

2009:11:10:18:39:24

『THIS IS IT』/マイケル・ジャクソン

  好評につき、11/27まで上映が延長されることになったという、
 マイケル・ジャクソンの映画、『THIS IS IT』。

  いずれDVD作品としてリリースされそうな感じはあるのですが、
 彼の死から間もない今だからこそ映画館で観ておく価値がある
 だろう。・・・ということで、遅ればせながら、昨夜レイトショーで観
 てきました。なちゃさんのブログ、『破顔一聴』の記事の中にも書
いてあったとおりに、エンドロールの後までシッカリと観てきました
 よ(笑)。

thisisit.jpg

  周知のとおり、この映画。生前、マイケルが記者会見で言って
 いた”最後のカーテンコール”であるロンドン公演に向けて、ひた
 すらリハーサルを重ねる様子を収録したドキュメンタリー作品。

  映画を見終えて、何なんでしょう、この感覚。私にとって、マイケ
 ル・ジャクソンという存在が”超人的”なものであり、もうこの世に
 いないということも関係あるのでしょうが、これまであまり経験した
 ことのないような複雑な感情が湧いてきました。

  マイケルに「最後の花道」を飾らせるべく、そして、未だかって
 観たこともないような、マイケルに相応しい、ビッグなステージを
 作り上げるべく、一丸となって仕事をする「チーム・マイケル」と、
 決して偉ぶることもなく、その圧倒的なカリスマ性と情熱で彼ら
 を引張っていくマイケル・ジャクソン本人・・・。その映像と音楽に
 つい引き込まれてしまい、あたかも自分がその現場に居合わせ
 ていたかのような、錯覚にも似た不思議な気分。

  楽曲のみならず、ショーそのものも熟知して、次々とクリエイ
 ティブなアイディアや指示を出すその姿は、まさに”キング・オ
 ブ・ポップ”の称号に相応しく”神々しさ”すら感じられましたね
 。勿論、そこには”死の影”など微塵もありませんし。

  あくまでリハなので、マイケルの歌もダンスも本番とはまた違
 うのですが、じゃあ、コレ。本当のステージはどれだけ凄いもの
 になっていたんだろう?・・・。そう思わざるをえないような、凄ま
 じい気迫がスクリーン越しにビシビシと伝わってくるんですよね。

  本当に月並みな言い方ですが、ブラック・ミュージックを史上
 最高のエンターテイメントにまで昇華させたのは、他ならぬ彼
 だったことを改めて実感させられましたし、それと同時にアメリ
 カのエンターテイメント界の底力みたいなものも感じました。

  すでに本人がいない寂しさ。「ここまで完璧に準備していてナ
 ゼ!?神様も理不尽なことするなぁ。」といった、もう、怒りにも
 似た無念な気持ち。

  しかしながら、”幻”になったが故に、マイケルの”最後のカー
 テン・コール”は、このドキュメンタリーで永遠に美しく我々の記
 憶に留められることにもなったわけで、今の私には、そんな色
 んな思いがゴチャゴチャと交錯しているようです。

  非常にシンプルな作りの映画ですが、マイケル・ジャクソンが
 好きな方、ファンの方がご覧になると、きっと私と同じ様な感情
 を抱かれる方も多いと思いますし、また、あまりこれまで彼に関
 心のなかった方も大いに楽しめる優れた作品だと思います。

  上映最終日までまだ時間があります。少し間をおいてから、
 うう一度だけ観に行ってみよう と私は考えてますよ。  




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posted by sou-un at 18:39 | Comment(2) | TrackBack(1) | ジャズ エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月09日

2009:11:09:00:38:00

生きる伝説的テナーマン スティーヴ・グロスマンの魅力

  今、私が一番来日して欲しい、生で聴いてみたいアーティストのひ
 とりは誰かと聞かれたら、迷わずこのひとの名前を挙げるでしょう。

  最近、あまりその活動を耳にすることは少ないテナーマンのスティ
 −ヴ・グロスマン。

steve grossman.jpg

  その白人とは思えない、まるでバリトン・サックスのような図太い音
 色と他を圧倒する凄まじい音量で、鬼神のようにブローする様は、今
 聴いても非常に魅力的。

  今や伝説化している、日本の『サムデイ』でのライブでは、そのあ
 まりにも強烈な音量で、録音機材が壊れてしまったという話があり
 ますが本当でしょうか。だとすれば、さもありなんといった感じです
 が、いやはや、恐ろしいというか、私は嫌いじゃないですね。こうい
 った武勇伝は(笑)。

  スティーヴ・グロスマンというひとは、マイルス・デイヴィスのグル
 ープで、ウェイン・ショーターの後釜として(ショーターの推薦)、僅
 か18歳という若さでデビューした天才プレーヤー。

  しかしながら、前任者のショーターの存在感があまりにも大きか
 ったことや、在籍期間が短かったこともあるのでしょう。意外なこと
 に彼のベスト・プレーというのは、マイルス時代のものではなく、彼
 がサイドメンとして参加した作品や、彼自身のリーダー・アルバム
 の方で多く聴けます。

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posted by sou-un at 00:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | テナー・サックスの名手達 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

2009:11:06:00:17:30

晩秋の一枚に。『スケッチ・オブ・スペイン』/マイルス・デイヴィス

  『クールの誕生』から始まったマイルス・デイヴィスとギル・エヴァ
 ンスとの緊密なコラボレーションは、『マイルス・アヘッド』、『ポギー
 ・アンド・べス』を経て、この作品で最高の形となって結実することに
 なります。

  スペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴの「アランフェス協奏曲」
 第2楽章をはじめ、その題材をスペインに求めた不朽の名作『スケ
 ッチ・オブ・スペイン』。

スケッチ・オブ・スペイン
マイルス・デイビス
スケッチ・オブ・スペイン
曲名リスト
1. アランフェス協奏曲
2. ウィル・オ・ザ・ウィスプ
3. ザ・パン・パイパー
4. サエタ
5. ソレア

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  マイルスがこの作品に着手する以前からスペイン音楽に関心を
 寄せていたことは、”モード・ジャズ”を具現化した名盤、『カインド・
 オブ・ブルー』で「フラメンコ・スケッチ」という曲を演奏していること
 からも窺い知れますが、直接のきっかけは、友人のベーシスト宅
 で、この「アランフェス協奏曲」を聴いて、その強力なメロディ・ライ
 ンに強い感銘を受けたことだったようです。

  続きを読む

2009年11月03日

2009:11:03:08:42:33

パット・メセニーの新作は『オーケストリオン』?それって何?

  そろそろこの時期になると、来年のライブ情報、新譜情報が相次い
 できます。

  ここしばらく、新録の話がご無沙汰していたギターリストのパット・
 メセニーですが、年が明けて1月27日に、その名も『オーケストリオ
 ン』というアルバムがリリースされそうです。


pat.jpg


  実はこの『オーケストリオン』という作品。パットの公式サイトでは、
 随分前から「オーケストリオン・プロジェクト」として発表されており、
 そのサウンドをライブで再現すべく、すでにヨーロッパ・ツアーの方
 も企画されている模様。

  で、その「オーケストリオン・プロジェクト」なる聞き慣れない言葉
 の意味なんですが、解明すべくサイトの説明を読んではみるもの
 の、いまひとつ小難しくて意味がわからない(苦笑)。記事を起こす
 にあたって、もう一度読み返しみてみましたが、やはりよくわかりま
 せんでした。というか、コレ。その真相は、本人とその関係者しかわ
 からないのではないでしょうか(笑)?

  元来、「オーケストリオン」というのは、オーケストラのような壮大
 なサウンドの自動演奏パイプ・オルガンのことなのですが、どうや
 ら今回の場合、パットがこのプロジェクトを実現すべく新しく開発し
 た最新テクノロジーを駆使した楽器のことのように思われます。(
 ギター・シンセサイザーの類か?)

  パット・メセニーという人は、パット・メセニー・グループを軸にク
 ラシカルなギター・トリオ、個性の強いプレーヤーとのコラボ・プロ
 ジェクト、そして、マーケットをほとんど意識していないかのような
 ?パット独自の音世界をひたすら追求するソロ・ワークと、複数の
 ライフワークを持っていますが、どうやら、今回のプロジェクトは、
 彼の”ソロ・ワーク”のひとつのようですね。

  そのアイディアもそうですが、それを実現すべく自ら新しい楽器
 まで開発してしまうのですから、相変わらずそのバイタリティ、ク
 リエイティヴィティーには驚かざるを得ません。

  いまひとつ、ぞの全容が見えてこないこのプロジェクト。間違い
 なく来年の大きなニュースのひとつと思われますが、とりあえず、
 その音の到着を待つしかないようですね。








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posted by sou-un at 08:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 話題の新譜情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月01日

2009:11:01:11:31:21

新春はシダー・ウォルトンが来日

  早いもので今日から11月。少々体に疲れが堪ってきているせいなの
 か、最近、休日となると自宅に籠りがちで、今日あたりは、紅葉でも見
 に遠出でもしようかと思っていたら、朝から凄い暴風。

  せっかく綺麗に色付いてきた紅葉も、ものの見事に吹き飛ばされて
 しまったようですね。

  どうやら北日本は、今日から強い寒気の南下に伴い、天候が大荒れ
 とのこと。丁度今日から11月ということで、季節も晩秋から本格的な冬
 へとシフトして行くのでしょうか。

  寒くなるようです。インフルエンザも猛威を振るっていますので、読者
 の皆様もご自愛下さいますように・・・。


  で、話は大きく変わって、新春のライブの話題をひとつ。今年の春に
 開催された富士通のスペシャル・コンサートでも来日。先日はサックス
 のヴィンセント・ハーリング(なんとテナー・サックスをプレー。)を加えた
 新作『Voices Deep Within 』をリリースするなど、まだまだ健在ぶり
 をアピールしているシダ―・ウォルトンが自己のレギュラー・トリオで来
 日公演を行います。

Cedar Walton.jpg
  
  公演場所はコットンクラブで、公演期間は来年1月5日〜1月8日ま
 で。来年のコットン・クラブは、シダ―・ウォルトンの端正なピアノで始
 まるのですね。

  今年の大手ジャズ・クラブは、時勢を反映してか、集客力のあるア
 −ティストの出演が相次ぎましたが、そんな中でもコットン・クラブは
 、ケニー・バロンやマーカス・ロバーツ、そして、今回のシダー・ウォ
 ルトンと、実力派のピアニストをポツポツと織り交ぜるところが良い
 ですね。 

  ライブの詳細はコチラからどうぞ。




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posted by sou-un at 11:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2010最新ライブ情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月31日

2009:10:31:09:28:31

ノラ・ジョーンズ5年ぶりの来日とシークレット・ライブ。

  昨年は映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』で主演、来る11月11日
 には約3年ぶりの新作『フォール』をリリースするなど、もはやジャズ
 ・シンガーという枠では括れない幅広い活動を見せるノラ・ジョーン
 ズが来年1月20日に来日ライブを行うことが決定したそうです。

nohra.jpg

  前回の来日が2005年だそうですから、約5年ぶりという久しぶり
 の来日となるわけでえすが、現時点ではツアーではなく、新作のプ
 ロモーションのための関係者向けのシークレット・ライブで、新作の
 購入者から抽選で、ペア200組、400名が招待されるとのこと。
  
  なお、公演場所は「都内某所」となっており、当選者のみに通知
 されるとのことで、2007年に計画されていた日本ツアーが中止
 になっているだけにプレミア・チケットになることは必至。

  応募方法など詳細はコチラから。シークレット・ライブなど言わず
 に、普通に来日公演をやってくれたら良いんですけどね(苦笑)。

  





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2009年10月30日

2009:10:30:00:42:49

孤高の原点。『バターコーン・レディ』/アート・ブレイキー・ジャズ・メッセンジャーズ

  今や”孤高のピアニスト”という趣すらあるキース・ジャレットです
 が、当然のことながら、そんな彼にも、いわゆる”下積み時代”とい
 うものがありました。

  7歳にしてソロ・リサイタルを開いたほどの神童だった彼は、サッ
 クス奏者のチャールズ・ロイドのカルテットで頭角を現し、その後
 はマイルス・デイヴィスのグループへと抜擢され、その才能を大き
 く開花させたことは周知の事実なのですが、ロイドのグループに参
 加する前のごく僅かな期間(4カ月)、あのアート・ブレイキーのジ
 ャズ・メッセンジャーズに在籍していたことがあるのをご存知でしょ
 うか。


 バタコーン・レディ(紙)
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ
バタコーン・レディ(紙)
曲名リスト
1. バターコーン・レディ
2. レクエルド
3. ザ・テーマ
4. ビトウィーン・レイシズ
5. マイ・ロマンス
6. シークレット・ラヴ

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  あのキース・ジャレットが、ジャズ・メッセンジャーズの十八番ナ
 ンバーを(まさか「モーニン」はやってないでしょうけど。)どんな表
 情で弾いていたのか想像するとちょっとおかしいですが、この『バ
 ターコーン・レディ』という作品は、弱冠20歳のキース擁するジャ
 ズ・メッセンジャーズがロスの”ライトハウス”に出演した時の模様
 を収録したライブ・アルバムで、ある意味大変貴重な記録。

  続きを読む
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2009年10月28日

2009:10:28:18:46:51

「ゼップ仙台」の存続が決定。ただし2年間?

  全国の方々がご覧になるブログで、ちょっとローカルな話題で恐縮
 なのですが、今回は少々時勢を反映した話題をひとつ。
  
  東北地方に在住の方なら新聞などでご存知かと思われますが、定
 期借地権の契約切れに伴い、来年8月以降の存続が危ぶまれてい
 たライブホール「Zepp Sendai(ゼップ仙台)」ですが、この度、地権
 者のJR東日本とゼップ仙台の運営会社との話し合いの元、2年間の
 営業延長(12年5月上旬まで。)が決定しました。

zepp hall.jpg

  ただし、定期借地権の原則なので仕方のないことなのですが、契約
 満了後は上物は取り壊し、更地にしてJR東日本側に返還。その後、
 移転して営業継続するか否かはまだ未定とのこと。

  ここゼップ仙台は、2000年の夏に東北初の本格的なライブホール
 として整備されたのですが、大ホール並みのキャパとライブハウスの
 タイト感を兼ね備えているだけでなく、JR仙台駅に隣接という圧倒的
 立地条件の良さも魅力。

  様々なイベントのほか、色んなジャンルのアーティストのライブが催
 されていて、ここ10年弱という年月の割には、音楽ファンの間では馴
 染みの深いハコなんですよね。ジャズならば、昨年の上原ひろみさん
 の日本ツアーもここから始まりましたし、この間のマーカス・ミラ―、年
 末のデヴィッド・サンボーンのライブもここで行われます。

  ここ仙台は、ライブやコンサートができるホールはいくつかあるので
 すが、老朽化が進んでいたり、アクセスが悪かったりして、なかなか
 ゼップ仙台のような要件を備えたハコがないというのが現状です。

  こんなことを言うのもなんですが、この間のマーカスのライブも、ゼ
 ップ仙台でやるのと他のホールでやるのとでは、結果は全然違って
 いたはずですよ!

  営業停止が決定してからは、存続を望む地元の有志や大学生を中
 心に署名活動なども行われていたのですが、結果的にはこれらの声
 に応える形となったわけで、とりあえずここ2年間は一安心。

  まあ、時勢が時勢ですから、地権者側としても、更地に戻したところ
 で、早々優良な企業を誘致するのはかなり難しいでしょうし、そういっ
 た事情も今回の朗報に影響した部分はあるのでしょう。

  運営者側は長期契約(10年?)を希望したようですが、仙台駅東口
 で再開発構想を検討しているJR側はそれを退ける慎重姿勢で、結局
 「2年間延長」という形で折り合いをつけたようですね。その時どうなる
 かはまだわからないですが、いずれはなくなってしまうわけですね。

  仙台プチ・バブルの遺産ともいうべき空きテナントだらけの高層ビル
 をボコボコ造るよりも、ゼップ仙台のような所を残してくれた方がず〜
 と良いというのは音楽ファンの勝手な言い分なのでしょうか?

  運営者サイドは「市の文化的な役割を担ってきた自負はあるが、役
 割を終える時期が来た。」という説明で、2年後以降の存続について
 はかなり消極的な感じ。

  こういったコメント。こういった場面でよく聞きますが、本当に「役割を
 終えた」か否かは市民やファンが判断することで、何か一方的な感じ
 がして私はイヤだなぁ〜と思う。だったら署名運動なんて起きてない
 いしょうに(笑)。

  まあ、色んな事情があるにせよ、「契約切れ」の一辺倒で東北のフ
 ァンの気持ちを置き去りにして、とても後味の悪い思いをさせた某球
 団よりはマシなのかも(苦笑)?!



ばな1.gif







タグ:ゼップ仙台
posted by sou-un at 18:46 | Comment(2) | TrackBack(0) | 最近のジャズな話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月27日

2009:10:27:18:53:55

ウィントン・マルサリスの新作はクリスマス・アルバム。

  例年この時期になると、ぼちぼち音楽業界では本格的なクリスマス
 商戦が始まりますが、ジャズの世界もその例外ではありませんよね。

  昨年はシンガーのウィリー・ネルソンとの共演作品、今年の春には、
 自己の新作『ヒー&シー』をリリースしたトランペットのウィントン・マル
 サリスですが、自身2回目となるクリスマス・アルバム、その名も『クリ
 スマス・ジャズ・ジャム』をリリースするとのこと。


Christmas Jazz Jam.jpg

  近年のウィントンは大編成のグループを基本に活動しているようで
 すが、今回の新作は、自身の10ピース・バンドで、クリスマスの定番
 ソング12曲を演奏しているのだとか。

  収録曲を見てみると・・・。オヤオヤ。「ジングル・ベル」や「クリスマ
 ス・キャロル」なんかもやっちゃってますよ!

  え!?「サンタが街にやってくる」もですか?・・・(絶句。)な、なん
 か、ちょっとカッコ悪くないか?『ブラック・コーズ』やってた頃のあの
 クールなウィントンはどこ行ったんだ!?(と、私の心の声。でも、マ
 イルスやエリントンほか、クリスマス・ソングを演ってるジャズ・マン
 は大勢いるんですけどね!やはり、欧米人にとってクリスマスは特
 別のものがありますから。)
  
  クリスマス・アルバムなんですから当然と言えば当然なんですけど
 ・・・。ウ〜ン。最近のウィントンは、ちょっと方向性が見えてこないとい
 うか、一度ならまだしも、二度も彼がやることはないんじゃないの?な
 んて思わなくもないですね。前作は、物珍しさも手伝って、結構、それ
 なりに楽しく聴いたのですが。


Crescent City Christmas Card
Crescent City Christmas Card


  勿論、彼がこういったアルバムを作るのが変だとは思いません。こ
 ういうご時世ですから、色々と”大人の事情”もあるのでしょうし、ウィ
 ントン自身が若い頃よりも丸くなった部分もあるのでしょうね。

  しかし、あれほど商業主義的なジャズを舌鋒鋭く否定していた彼は
 一体いずこへ?・・・とはいえ、当時、彼が攻撃していたのは、電気楽
 器を使った”フュージョン”が主だったと思うのですが、アコースティッ
 ックでやれば良いというものでもないでしょうし(苦笑)。 
  
  そう言えば、兄貴のブランフォードは、若い頃はスティングとやった
 り、晩年のマイルスのアルバムに参加したりと色々冒険的な活動を
 やってましたけど、近年は、クラシックも視野に入れながら自己のカ
 ルテットのサウンドを頑なまでに追求してますよね。

  ブランフォードがクリスマス・アルバムを作るなんて、ちょっと今では
 考えられませんし、昔はウィントンがこういうアルバムを作るなんて想
 像もできなかったですから、ジャズの世界も長い目で見るとわからな
 いものですね〜。

  

ばな1.gif







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2009年10月26日

2009:10:26:00:05:07

和ジャズの傑作がまた・・・『My Wonderful Life』

   長い間ジャズを聴いていると、実際にその音を聴いていない段階
 で、「ん?!これは良いんじゃないの!」と妙に心に引っかかり、い
 ざ聴いてみると、ズバリその直感のようなものがジャスト・ミートして
 しまうことがたま〜にあるんですが(その逆もアリ!!)、このアルバ
 ムもそんな一枚と言っていいでしょう。

  先月号の『スイング・ジャーナル』誌の記事の中で少し触れ、コメ
 ントを頂いているジスモンチさんにも試聴をおススメして頂いてい
 た故富樫雅彦さんのバラード作品集『My Wonderful Life 』。つ
 い先日に入手して、耳を傾けております。


マイ・ワンダフル・ライフ 富樫雅彦バラード・コレクション
マイ・ワンダフル・ライフ 富樫雅彦バラード・コレクション


  先日リリースされたばかりで、もう少し聴きこんでからレビューする
 ことも考えたのですが、この作品に関しては、まずその鮮烈な印象
 を書いておくのもまた良し! ということで、早速ご紹介させて頂くこ
 とにしました。

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2009年10月24日

2009:10:24:00:08:30

スタン・ゲッツの『ピープル・タイム』のコンプリート盤で。

  つい先日、このブログの”オススメの名盤”で紹介した名手ケニー・
 ・バロンとのデュオで、スタン・ゲッツ最後のライブ・レコーディング・ア
 ルバムとなった『ピープル・タイム』



People Time
People Time

  
  1991年の3月3日から6日までの4日間に渡って、コペンハーゲン
 のカフェ・モンマルトルのステージに立ったゲッツは、この時すでに末
 期のガンに冒されていたのですが、その演奏ぶりは、病の影響をほ
 とんど感じさせない見事なもので、まさに”名演”と呼ぶにふさわしい
 ものです。

  さて、この『ピープル・タイム』。オリジナル盤はベスト・トラックを収録
 した2枚組のヴォリュームで、それだけでも十分聴き応えのあるもの
 だったのですが、この度、この公演の全貌が収録された7枚組のコン
 プリート盤が登場するとのこと。(アマゾンのリンクは、まだ用意できて
 いないようなので、でき次第、下に貼っておきますね。)

People Time: The Complete Recording

peopletime.jpg


  アルバム・トータルの完成度という点では、確かに気になるところは
 あるのですが、同じ曲の別テイクや全くの未発表の曲も聴けるわけで
 、この伝説のステージの全貌をリアルに伝えるドキュメントとしても非
 常に興味深いものがありますね。  
  
  そう言えば、ピアニストのビル・エヴァンスも、その死の直前まで出
 演していた、サンフランシスコの「キーストン・コーナー」でのライブを
 収録した『Consecration』という8枚組のボックス・セットがありまし
 たが、ゲッツのこのアルバムも丁度そんな感じの作品になるのでしょ
 うか。


Consecration
Consecration


  ところで、中身とは関係ありませんが、このジャケット・デザイン。も
 う少し何とかならなかったのかな〜!と。オリジナル盤は結構素敵な
 のに、こちらはと言うと、な、何故、地球!?・・・なの?




ばな1.gif







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2009年10月22日

2009:10:22:18:12:16

『スイング・ジャーナル』11月号/2009

  早いもので、今年も残すところあと2カ月と少し!この時期になる
 と、さしたる理由もなく(笑)、気が急いてくるのは私だけでしょうか?
  
  『スイング・ジャーナル』11月号/2009が発売になっています。表
 紙カバーは、ピアニスト、チック・コリアの作品集をリリースするマン
 ハッタン・トランスファー。

Swing JOURNAL (スイングジャーナル) 2009年 11月号 [雑誌]

  先日、ラジオ番組で、このアルバムからピック・アップされた曲を
 2曲ほど聴いたのですが、意外にレトロというか、懐かしい感じの音
 作りで少々驚きました。

  マントラらしく、いかにも手間暇とお金がかかったゴージャスな感
 じはそのままなんですが、ちょっと70〜80年代のフュージョンを意
 識した音とでも言いましょうか。妻は、「いいね!いいね!」なんて
 言って喜んで聴いてましたが(笑)。

  やはり、あの時代のチックの作品がメインになっていますから、
 自とそういうサウンドになってくるのかもしれませんね。

  ”復活ディスコ・グラフィー”は、日本でも大きな人気を誇るテナー
 ・サックス奏者のハンク・モブレー。大型連載の”名盤の裏に隠さ
 れた真実”は、同じくサックス奏者のウェイン・ショーター。

  今月号の編集後記によると、ベーシストの”チンさん”こと、鈴木
 良夫さんは、何と、モブレー本人から借金のカタとして、お蔵入り
 していた音源を特別プレスしたものをもらったとのこと!これぞ、
 正真正銘のレア音源、まさに”ジャズのお宝”ですよね。

  ブルーノート・レーベルもそうですが、なぜお蔵入りさせたのか
 わからないくらい素晴らしい音源があったりするので、今すぐと
 は言いませんが、いずれは聴いてみたいものですね〜。

  『スイング・ジャーナル』11月号/2009 の目次と概要は以下の
 とおりです。続きを読む
posted by sou-un at 18:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 今月のジャズ関係誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月21日

2009:10:21:18:36:51

『五つの銅貨』/ダニー・ケイ出演 メイヴィル・シェイヴルソン監督

  私の実家には、父が若い頃、多少ジャズに凝っていたこともあった
 せいか、ベニー・グッドマンやエリントン、ベイシーなどのスイング・ジ
 ャズやルイ・アームストロングなどのディキシー・ランド・ジャズのレコ
 ードが結構ありました。

  私がジャズを聴き始めて間もない頃、ルイ・アームストロングのあ
 の強烈なダミ声とトランペットに惹かれて、一時期ですが、毎日のよ
 うにルイのレコードを聴いていたことがあります。

  とはいえ、ルイの良さや凄さが本当に理解できるようになったのは
 ずーと後のことで、当時はもの珍しさ半分といった感じだったんだと
 は思いますが(笑)。とにかく、よくわからないけどこの人凄いな〜!
 といった感じで聴いていました。 

  そんな私に、ある日、知人がレンタル・ビデオ・ショップで借りてき
 て勧めてくれたのが、以前、このブログでも紹介したことがある『真
 夏の夜のジャズ』と、今回紹介する『五つの銅貨』という映画のビデ
 オでした。1959年製作ということですからかなり古い映画ですね。


The Five Pennies
The Five Pennies


  この『五つの銅貨』という作品は、ダニー・ケイ扮する伝説のコル
 ネット奏者、レッド・ニコルズの半生を描いた映画で、コルネットの
 上手い田舎青年だったニコルズが、様々な人間との出会いを通し
 てスター・プレーヤーへの階段を駆け登って行くものの、愛娘が小
 児マヒを発症。その治療と看病のため、ニコルズは愛器のコルネ
 ットを川に投げ込み、シーンから身を引いてしまいます。

  その後、別の道で生きていたニコルスズは、家族の助けを借り
 ながら奇跡の復活を果たすのですが・・・といった”家族愛”をテ
 ーマにした内容の、いわゆる”カムバックもの”ですね。

  途中、ニコルスの運命を変えることになる、ルイ・アームストロン
 グとの掛け合いセッションをする有名なシーン(勿論、本人!)が
 あるのですが、そのシーン見たさだけで借りてきたにもかかわらず
 、グイグイとそのストーリーに引き込まれ、大変感動した記憶があ
 ります。

  最近、ふとしたことでこの映画のことを思い出し、数十年ぶりにも
 う一度観てみたいとレンタル・ショップに勇んで行ってみたものの、
 DVDはおろかビデオすらない残念な状況。

  ネットで調べてみると、やはりこの映画が素晴らしいという方は大
 勢おられて、ぜひDVD化を望む声があるにもかかわらず、国内盤
 はまだ一度もリリースされていないようです。

  アマゾンで輸入盤はあるようなのですが、コレ、日本製のプレー
 ヤーで果たして再生可能なのかどうか・・・?仮に可能だったとし
 ても字幕がないからちょっとキツイものがありますしね。

  サントラも大変効果的で良かったと記憶しているのですが、それ
 もそのはず、劇中、ダニー・ケイの奏するコルネットは、実際、ニコ
 ルズ本人が吹き替えをしていたのだそう。

  ジャズ・ファンなら思わずニンマリしてしまう映画なんですが、そ
 うじゃない方が観ても十分楽しめる良い映画です。今後、DVD化
 されるかどうかは分かりませんが、もし機会があれば、一度ご覧
 になってみて下さいね。(中古ショップとかにあるかもしれません。
 )最近の映画にはない、素朴で温かな味わいがありますよ。












  
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タグ:五つの銅貨

2009年10月20日

2009:10:20:00:11:43

マイルス・デイヴィス 驚異の71枚組ボックス・セット登場。

  いや〜!いつかは出るんじゃないかと思ってましたが、ついに出て
 しまいましたね!

  帝王、マイルス・デイヴィスの主要な作品といえば、やはりコロンビ
 ア時代にそのほとんどが集中しているわけですが、1949年の『パリ・
 フェスティバル・インターナショナル』から1985年の『オーラ』まで、ま
 とめてドカ〜ンと52タイトル作品、枚数にして70枚(+1DVD)という
 驚異のボックス・セットがリリースされることになりました。

  これまでマイルス関係のボックス物というのは、私が知っている限
 りでは、せいぜい10〜20枚くらいだったと思うのですが(もしかした
 ら、もっとあるかもしれませんが。)、まとめて”全部”というのは初耳
 かも。

  オークションなんかでは、まとめて全部というのはたまに見かけて
 いたので、いつかは出るんじゃないかと思ってはいたのですが・・・・
 とりあえず、その威容がコレ。賑やか過ぎですね!(笑)

The Complete Columbia Album Collection


  勿論、すべて紙ジャケ仕様で、もはやこの手の豪華ボックス・セッ
 トには定番の、全250ページに及ぶフルカラー・ブックレット、その他
 いろいろとオマケ付き。(輸入盤ですから英語でしょうけど。)

  初々しいマイルスが聴ける『パリ・フェスティバル・インターナショナ
 ル』、ギル・エヴァンスとの実質最後のコラボ作品『クワイエット・ナイ
 ト』、第2期黄金クインテットの伝説のライブ『ライブ・アット・プラグド・
 ニッケル』、そして、マイルス復帰直後の記念すべきライブ・アルバ
 ム『ウィ・ウォント・マイルス』の4枚には、未発表ボーナス・トラックを
 収録というファン泣かせの”エサ”もシッカリと抜かりないようです。

  しかも39枚目の『Isle Of Wight』は、1970年のイギリスでのライ
 ブ音源で、フルヴァージョンは今回初めて公式発売されるとのこと。

  付属のDVDは、1967年の黄金クインテットのヨーロッパ・ライブの
 映像が収められているようですが、これは既に出回っているものと
 同じものなのでしょうか?

  私などは、お願いですから、それだけ単品で出して!と正直言い
 たいところなんですが(苦笑)、これを機にまとめて揃えてやろうと
 いう豪気な方?はチャンスかもしれません(笑)。

  これだけのヴォリュームと内容でこの価格なら良心的な方という
 か、かなりお得感はあるでしょうし、こういった物は後々プレミアも
 付くかもしれませんしね。

  国内盤だとなお良いんですが、そうなるとこの値段ではまず無
 理でしょうし・・・。

  発売は11/23予定で、完全限定生産とのことです。









ばな1.gif











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2009年10月19日

2009:10:19:00:01:14

和ジャズを見る!読む!『和ジャズ・ディスク・ガイド』ほか。

  数年前に大きなブームになって以来、未だにリスナーの間では注目
 度の高い”和ジャズ”。


和ジャズ・ディスク・ガイド Japanese Jazz 1950s-1980s
和ジャズ・ディスク・ガイド Japanese Jazz 1950s-1980s


  近年では、長年、廃盤のままで入手困難だったアルバムが作品が
 次々と素晴らしい音質で復刻され、アナログ・レコードを聴かなくなっ
 て久しい私も、ようやく気軽にこれらの音源に触れることができるよう
 になりました。

  そもそも”和ジャズ”とは、最近できた造語で、即ち“昭和ジャズ”の
 ことなのですが、近年の小曽根真さんや上原ひろにさんらのワール
 ド・ワイドな活躍や、市原ひかりさん、矢野沙織さん、小林香織さん
 ら若手女性プレーヤーの登場をキッカケにして、改めて日本国産の
 ジャズを再評価する機運が高まっているのだとか。



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2009年10月16日

2009:10:16:17:00:28

『jazz Life』11月号/2009

  『jazz Life』11月号/2009が発売になっています。表紙カヴァーは
 先日、ベニー・グッドマンへのオマージュ作『ランニング・ワイルド』を
 リリースしたばかりのピアニストの山中千尋さん。勿論、このアルバム
 に関するインタビューも掲載されています。


jazz Life (ジャズライフ) 2009年 11月号 [雑誌]

  つい先日、このアルバムを試聴する機会があったのですが、これ
 は評価が真っ二つに分かれそうな作品ですね。良い意味で、山中
 千尋さんのファンと、グッドマンのファンとの両方に配慮が行き届い
 た作品なんですね。

  ベニー・グッドマンの音楽って、それ自体がもう固有の世界がある
 というか、素材として扱い難い部分もあると思われるのですが、元々
 の風合いも残しつつ、見事、彼女流のカッコいいジャズに仕立て上
 げる手腕は目を見張るものがありますし、彼女らしいインテリジェン
 スも十分盛り込まれているようです。

  しかし、逆にそういう意図を強く感じてしまうが故に、素直に楽しめ
 ないところもあるわけで、例えて言うならば、料理そのものよりも、”
 料理方法”が強調されているような感じとでも言いましょうか。ちょっ
 と”作りこみ過ぎ”なのかな?とも感じました。

  このインタビュー記事を読むと、余計にその感が強くなったのです
 が、私個人としては、彼女はこういった企画ものよりも、彼女自身の
 ピアノ・ミュージックを追求しているものの方が好きですね。まあ、こ
 れは単に好みの問題なんでしょうけど(苦笑)。この作品も、シッカリ
 と聴きこんでみれば、また印象が変わるのかもしれません。

  記事の内容とは関係ないんですが、ギターの渡辺香津美さんの
 新作『ジャズ・インプレッション』。あれは良さそうでしたね〜。セール
 ス・コピーどおり、久しぶりに?ジャズ・ギターリスト、渡辺香津美が
 帰ってきた!といった感じで、これは後でジックリと聴いてみたいア
 ルバムの一つですね。


  プレーヤー向けの特集の方は、もう恒例のベース特集。リスナー
 向けで興味深いのは、今年で40周年を迎えたレーベル、ECMの特
 集でしょうか。「ジャズ入門」の今月のテーマは、ズバリ”モード・ジャ
 ズ”。

  『jazz Life』11月号/2009の目次、概要は以下のとおりです。続きを読む
posted by sou-un at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 今月のジャズ関係誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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