された伝説のコンサートを収録した映像作品がこの『ワン・ナイト・
ウィズ・ブルーノート 』で、ブルーノート・レーベルの黄金期を作り上
げたスーパー・プレイヤーとニュースター達が素晴らしい演奏をタッ
プリと楽しむことができるオススメの作品です。
『ワン・ナイト・ウィズ・ブルーノート 』
※この画像はセブン&アイのリンクです。
■この商品は初回限定特別価格版でタワーレコード
1.ソング・フォー・マイ・ファーザー/ホレス・シルヴァー
2.カンタロープ・アイランド/ハービー・ハンコック他
3.リコーダ・ミー/フレディ・ハバード他
4.リトルB'sポエム/ジェームス・ニュートン他
5.ブーケ/ボビー・ハッチャーソン他
6.ジャンピン・ジャック/スタンリー・ジョーダン
7.サマータイム/グローバー・ワシントンJr.他
8.モーニン/アート・ブレイキー他
9.スイート・アンド・ラヴリー/マッコイ・タイナー他
10.アポイントメント・イン・ガーナ/ジャッキー・マクリーン他
11.トーン・ポエム/シェル・ペトルチアーニ他
12.ブルース・ウォーク/ルー・ドナルドソン他
13.ジャンピン・ザ・ブルース/スタンリー・タレンタイン他
14.スクラッチ・マイ・バック/ジミー・スミス他
15.ポントス・カンタドス/セシル・テイラー
16.ソング・フォー・マイ・ファーザー/ホレス・シルヴァー
セット・リストを見てもらえばわかるのですが、ブルーノート・ファ
ンはもちろんのこと、ジャズ・ファンならば一度は聴いたことがある
曲名とプレーヤー達の名前のオン・パレードです。中には、すでに
故人になってしまったひとも結構いますから、映像的にも貴重なも
のも含まれています。
もっと早くこのブログでも紹介したかったのですが、残念ながら
廃盤になっていて、記事にするのを見送っていたのですが、つい
に来る11/21にデジタル・リマスターを経て再発されることになり
ました。
1939年、アルフレッド・ライオンによりニューヨークで創設された
ブルーノート・レーベルは、その当時は、まだ未知の音楽と言って
も過言ではなかった”ビ・バップ”にいち早く理解を示し、実力はあ
るものの正当な評価をまだ得られていなかった優秀なミュージシ
ン達を次々と発掘、後に”名作””名盤”と呼ばれる作品を精力的
に発表していったのです。
セロニアス・モンク、マイルス・デイヴィス、ジミー・スミス、アート
・ブレイキー、ソニー・ロリンズ、フレディー・ハバード、ハービー・
ハンコック・・・枚挙に遑がないほどの名プレーヤー達がブルーノ
ート・レーベルで育まれ、スタープレイヤーへの階段を駆け上がっ
て行ったたのでした。(また、そうでないプレーヤー達にとっても、
彼らのキャリアの中で最重要といえる作品を残しています。)
そんな名門レーベルも時代の大きな波には勝てず、創業者のラ
イオンは、1966年ブルーノートを大手のリバティー社に売却、19
83年にはキャピタル・レコードがリバティー社を買収する形となっ
て現在ではキャピタルの親会社であるEMIの傘下でブルーノート
は存続しているのです。(1979年にレーベルは活動を実質停止、
84年にマイケル・カスクーナ、ブルース・ランドバル両氏によって
復活します。)
この『ワン・ナイト・ウィズ・ブルーノート 』は、1985年にブルーノ
ート復活を記念して開かれたコンサートに往年の名プレーヤー達
が所属レーベルを超えて集結、さながら”ブルーノート同窓会”とい
った感じの和気あいあいとした温かい雰囲気で、彼らの代表的な
レパートリーが取り上げられています。
同窓会的で和やかな雰囲気はあるとはいえ、さすがにトップ・プ
レヤー達の集まりだけに、演奏自体は非常にレベルが高く手抜き
は一切ナシ!彼らの若い頃に纏っていたテンション感は薄くなった
ものの、それを補って余りあるくらいの”熟練”の技と、厳しいジャズ
・シーンを生き抜いてきたという彼らの”余裕”が加わって、どこから
見始めても、楽しい見応えのある演奏ですね。
当時脂の乗り切っていたフレディー・ハバードを擁するVSOPの
スペシャルな演奏、今は泣き名伯楽、アート・ブレイキーのジャズ・
メッセンジャーズ同窓生達によるのエンターテイメント性溢れるステ
−ジ、ジミー・スミスの熟練のオルガン・テクニック、ボビー・ハッチャ
−ソンの未だに色褪せないヴァイヴ・プレーに酔いしれるのもよし、
当時、シンデレラ・ボーイとして大いに話題をさらったスタンリー・ジ
ョーダンや、今やほとんど名前を聞かなくなって久しいジェームス・
ニュートンの初々しいプレーに感動するのもよし・・・あ!セシル・テ
イラーの孤高のソロ・ピアノなんかも珍しいのではないでしょうか。
ジャズの黄金時代といえば、やはり50年代〜60年代なのでしょう
が、今思うと、名プレーヤー達が健在だった80年代初頭のジャズ・
シーンもまたそれなりに良かったよな〜!とこの映像を観て改めて
実感してしまいました。そして、この映像に映っているプレーヤーの
うち、多くがすでに故人となっていて、これらが再現不可能なことに
気がつき、ちょっと感傷的な気分になっている私です。
下の動画は、この作品の2曲目の「リコーダ・ミー」でジョー・ヘンダ
−ソンのテナー・サックスのソロの部分です。1曲目の「カンタロープ
・アイランド」は”フレディー・ハバードを映像で楽しむ”という記事に動
画がありますので参考にして下さい。

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