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2009年01月09日

2009:01:09:00:23:41

『25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言名演奏』/神舘和典

  今年の正月休みは、初詣と親類への挨拶、買い物以外は、ほとんど家か
 ら出ることもなく本当にゆっくりとした時間を過ごしました。

  と言いつつ、本当のところは、色々と休み中にやろうと思ったことがあった
 のですが、いざ休みが始まるとダラダラしてしまって、結局"何もしなかった
 ”というのが正確なところなんですが(笑)  

25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏 (幻冬舎新書)
25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏 (幻冬舎新書)

  そんなのんびりした時間の中で、昨年の暮れに買っておいた何冊かの
 本をここぞとばかりに読破したのですが、その中でも、神舘和典氏の『25
 人の大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』という本がなかなか面白
 かったので紹介しますね。
  
  
  神舘和典氏の本は、昨年「ジャズなアイテム」というカテゴリで『ジャズ
 の鉄板50枚+α 』という彼のお気に入りの名盤を紹介した作品を紹介し
 ましたが、今回の『25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏
 』という作品は、彼が取材した25人のジャズ・メンのインタビューをまとめ
 た本です。

  同じ系統の本に、小川隆夫氏が昨年発表した『証言で綴るジャズの24
 の真実』という作品がありますが、登場するジャズ・メンが異なっているの
 と(一部同じ)、彼らの話の内容が、私自身あまり今まで聞いたことがない
 ような話が多かったので、とても新鮮な感じで読むことができました。

  小川氏の『証言で綴る〜』を読んだ時もそう思ったのですが、それぞれ
 のジャズ・メンの語りは、彼らの演奏する音楽と微妙にシンクロするとこ
 ろがあって、読んでいると思わず彼らのCDを改めて聴き直したくたくなっ
 てしまいます。
  
  たとえば、ソニー・ロリンズは、自分の若い頃のジャズ・シーンが実際
 に語られているイメージとは全然違って、いかに過酷で悲惨なものであ
 ったか、そして多くの同輩や先輩が生存中に正当な評価を受けることな
 くこの世を去り、自分を含めて多くのジャズメンがその社会的地位の向
 上のために闘ってきたかということを切々と語っていて、そんなところに
 彼の豪快なプレー・スタイルの裏に潜む”ナイーヴさ”や”繊細さ”を感じ
 ることができます。

  ピアニストのハービー・ハンコックは、とてもスピリチュアルなことを語
 ってみせたかと思うと、とても理路整然と自分の音楽性について分析、
 解説してみせるあたりが熱心な仏教徒であり筋金入りの”エレクトロニ
 クスおたく”である彼らしさが出ていましたし、サックスのウェイン・ショ-
 ターの話のスケールの大きさ、話題の幅広さは、やはり彼の演奏する
 音楽にどこか通じるものがありますね。

  ベースのマーカス・ミラーのマイルス・グループ在籍時のエピソードは
 私は初めて読んだ話だったのですが、マイルスの超人ぶりを知る非常
 に貴重なもので、彼がマイルスの音楽的な遺伝子をしっかりと引き継い
 でいる音楽家ということが、その話からよく理解できました。

 
  この本に登場する25人のジャズメンの音楽は、それだけでも十分個
 性的で魅力的ですが、こうして彼らの発した”言葉”にも耳を傾けてみる
 と、また違った魅力や味わいを発見したり、自分が彼らの音楽に日頃感
 じていた印象を再認識することができて良いですね。

  あまりにも”そのまんま”で”ベタな”タイトルですが、中身は濃くて良い
 本だと思います。この手の"インタビュー物”を読むのが好きな方には特
 にオススメです。





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posted by sou-un at 00:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | オススメのジャズ書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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