ら出ることもなく本当にゆっくりとした時間を過ごしました。
と言いつつ、本当のところは、色々と休み中にやろうと思ったことがあった
のですが、いざ休みが始まるとダラダラしてしまって、結局"何もしなかった
”というのが正確なところなんですが(笑)
25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏 (幻冬舎新書)

そんなのんびりした時間の中で、昨年の暮れに買っておいた何冊かの
本をここぞとばかりに読破したのですが、その中でも、神舘和典氏の『25
人の大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』という本がなかなか面白
かったので紹介しますね。
神舘和典氏の本は、昨年「ジャズなアイテム」というカテゴリで『ジャズ
の鉄板50枚+α 』という彼のお気に入りの名盤を紹介した作品を紹介し
ましたが、今回の『25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏
』という作品は、彼が取材した25人のジャズ・メンのインタビューをまとめ
た本です。
同じ系統の本に、小川隆夫氏が昨年発表した『証言で綴るジャズの24
の真実』という作品がありますが、登場するジャズ・メンが異なっているの
と(一部同じ)、彼らの話の内容が、私自身あまり今まで聞いたことがない
ような話が多かったので、とても新鮮な感じで読むことができました。
小川氏の『証言で綴る〜』を読んだ時もそう思ったのですが、それぞれ
のジャズ・メンの語りは、彼らの演奏する音楽と微妙にシンクロするとこ
ろがあって、読んでいると思わず彼らのCDを改めて聴き直したくたくなっ
てしまいます。
たとえば、ソニー・ロリンズは、自分の若い頃のジャズ・シーンが実際
に語られているイメージとは全然違って、いかに過酷で悲惨なものであ
ったか、そして多くの同輩や先輩が生存中に正当な評価を受けることな
くこの世を去り、自分を含めて多くのジャズメンがその社会的地位の向
上のために闘ってきたかということを切々と語っていて、そんなところに
彼の豪快なプレー・スタイルの裏に潜む”ナイーヴさ”や”繊細さ”を感じ
ることができます。
ピアニストのハービー・ハンコックは、とてもスピリチュアルなことを語
ってみせたかと思うと、とても理路整然と自分の音楽性について分析、
解説してみせるあたりが熱心な仏教徒であり筋金入りの”エレクトロニ
クスおたく”である彼らしさが出ていましたし、サックスのウェイン・ショ-
ターの話のスケールの大きさ、話題の幅広さは、やはり彼の演奏する
音楽にどこか通じるものがありますね。
ベースのマーカス・ミラーのマイルス・グループ在籍時のエピソードは
私は初めて読んだ話だったのですが、マイルスの超人ぶりを知る非常
に貴重なもので、彼がマイルスの音楽的な遺伝子をしっかりと引き継い
でいる音楽家ということが、その話からよく理解できました。
この本に登場する25人のジャズメンの音楽は、それだけでも十分個
性的で魅力的ですが、こうして彼らの発した”言葉”にも耳を傾けてみる
と、また違った魅力や味わいを発見したり、自分が彼らの音楽に日頃感
じていた印象を再認識することができて良いですね。
あまりにも”そのまんま”で”ベタな”タイトルですが、中身は濃くて良い
本だと思います。この手の"インタビュー物”を読むのが好きな方には特
にオススメです。








