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2009年11月14日

2009:11:14:00:37:14

骨太テナー・サウンド! 『スタンダード』/スティーヴ・グロスマン

  先日、「テナーサックスの名手達」で紹介したスティーヴ・グロス
 マン1985年の作品で、タイトルどおりのジャズ・スタンダード作
 品集。

スタンダード
スティーヴ・グロスマン
スタンダード
曲名リスト
1. ハーフ・ネルソン
2. ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ
3. 枯葉
4. ジャスト・イン・タイム
5. ミスター・サンドマン
6. 朝日のようにさわやかに
7. タイム・ウォズ
8. イージー・リヴィング

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  持ち前の超豪快なトーンでバリバリ、ブリブリとプレーするソニ
 ー・ロリンズ化したグロスマンを楽しめる作品で、ドラムスは、当
 時、グロスマンとの共演が多かった吉田正広さんが叩いていま
 す。

  いかにもヘッド・アレンジ(口頭によるアレンジ)といった感じの
 ザックリとしたアレンジで、恐らくコーラス数なども決まっていなか
 ったのでしょう。テーマもそこそこ、気の赴くままにアドリブを展開
 していくグロスマン。

  時折、マイクで拾われるサックスの音が遠くなることからも、彼
 が楽器を前後左右に揺らしながら、かなりノリノリでブロウしてい
 ることが窺えます。(私の勝手な想像ですが。)

  アドリブ全体の大雑把な印象としては、ロリンズ8割、コロトレー
 ン1割、残りの1割がパーカーかスティットといった感じで、例える
 ならば、50年代のロリンズをウルトラ・マッチョにした感じとでも言
 いましょうか(笑)。断片的に顔を出すコルトレーン的な音使いが、
 良い隠し味になってます。

  ここまでロリンズ的なプレーだと、普通、個性といった点では疑
 問を呈したくなるものですが、彼の場合、あまりにも徹底的という
 か、「好きなんだからしょうがねえんだよ!文句あるか!」みたい
 な、開き直りの境地すら感じさせてくれるので逆に清々しい(笑)。

  若い頃のコルトレーンへの傾倒ぶりといい、スティーヴ・グロス
 マンというプレーヤーは、一度惚れこんだら最後、一途にその道
 を追求せずにはいられないタイプのひとなのでしょうか。

  このアルバムが発売された当時、私はずいぶんラフでまとまり
 がない演奏に感じられたのですが、今現在、こうして聴き直して
 みると、これはこれでなかなか良い演奏に思えてくるんですから
 不思議なもので、この”粗野な感じ”が、かえって新鮮に聴こえる
 のですね。

  思い立った時に、好きな曲を、気心の知れたメンバーと、自分
 の好きなスタイルで、ひたすら気持ち良くブローする・・・そんな
 磊落な感じがアルバム全体に滲み出ていて、それが妙にグロス
 マンに対する私のイメージと重なります。

  普通のプレーヤーならNGでも、グロスマンなら許されてしまう
 ・・・・そんな希有なキャラクターを理解すると、復帰後のロリンズ
 風グロスマンも十分に楽しむことができます。











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posted by sou-un at 00:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ザ・廃盤 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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